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執筆者の写真望月 大仙

令和五年初不動護摩供

 本年も皆様とともに一年の息災と安穏を祈る護摩供養を無事勤修することができました。


 元来、初不動とは一年の初めのお不動様の御縁日に行うことが多いのですが、当山では1月の吉日の日曜日に行っております。



 これは、より多くの方とともに祈るためです。祈りの力とは、どれだけ修行した行者であっても、一人の力では限界があります。



 たとえば、百万遍の真言を唱える功徳をもって祈るとしましょう。もし、一人の力であればどれだけかかるかわかりません。 


 しかし、10人、100人、1000人と祈る人が増えれば増えるほどその祈りは実現に近づき、その功徳はより広く行き渡るのです。


 この度の護摩では午前午後でのべ170を超える人々の祈りが捧げられました。唱え上げられた真言は1万を超え、すべて護摩の炎と共に不動明王に届けられました。


 その功徳は更に多くの人々へ行き渡り、それが更に・・・と幸せの連鎖を生みます。一つ一つの心は小さくとも、集まり、祈ることこそがこの世界をより善くしていき、そこに住まう自分自身もそして周りの人たちも救われていく。


 そのような慈悲の心の実践を忘れないことが肝心です。共に精進してまいりましょう。 


合掌


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